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それでも飲まずにいられない
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 「 昔、俺の女は、リンゴの木のような人だった 」 と、

 タイル屋の社長が、詩人気どりで、呟いた。

 社長は、石原裕次郎が好きで、裕次郎の歌以外、カラオケで歌う事はなかった。

 「 俺は、大学で、裕次郎と同級だった 」 と、うそぶく。

 駅裏に、酒場が密集している横丁がある。

 男は、この一角に、月・水・金・土と、必ず現れる。

 ある日、社長は、夢子に恋をした。

 夢子は、肉づきの良い小柄な女で、オカッパ頭から覗く幼な顔からは、

 年令を読む事はできなかった。

 社長と夢子は、連れだって、この横丁を飲み歩く日が続いた。

 社長が飲んでいる処に、夢子が追いかけてくる型だった。

 秋風が吹く頃、二階のスナックで、大きな音がした。

 社長が夢子になぐられ、椅子からころげ落ちた。

 年増のママに手を出したそうだ。

 夢子の話によると、ママとは中学の同級生だったそうだ。

 この事件のおかげで、夢子の歳が解明された。
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村上かつみ
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男性
職業:
 イラストレーター
趣味:
自己紹介:
酒ばっか飲んであまり
仕事しないイラストレ
ーターなので、気が引
けています。
アイルランドへパブ百
軒めぐりの旅に出かけ
たり、リスボンで、赤
ワインに抱かれエクス
タシーに達したり、ブ
ータンで稗・粟焼酎を
飲んで、大漁節を踊っ
たり。と・・・
いつも、酒飲む口実を
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