それでも飲まずにいられない
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顔見知りの警察官が、巨体を揺さぶりながら、もつ焼きを喰っていた。
今日は、非番なので、パチンコの帰りなのだろう。 カウンターの脇に、景品交換の残り物、チョコレートが三枚置いてある。 男は、何故か、もつ焼きは、二本しか喰わない。 男は言う、 「 俺の好物は、赤貝、アワビ、ホタテ、みる貝、つぶ貝、女に近い物だっ! 」 百キロを超す巨体なのだが、話す言葉が弱々しく、何を言っているのか聞き取れない。 酒を飲んでいる時の警察官ほど、騒がしい者は、いないと思っていたので、 この男の姿には、心地よく裏切られていた。 「 おまわりさん! 」 と呼んだほうが似合う、気の弱い男で、 上司の悪口も、ぼそっ、ぼそっ、と物悲しい。 「 又、始末書、書かされちまったよ、俺だけの責任でねえのによォー、 課長は、すぐ俺に・・・・・ 」 小さな交番を、ぐるぐる回っていた人だったので、駐車違反かの取り締まりで、 チョンボでもしたのだろう。 「 俺、先週、お見合いしたんだ、やっぱ駄目だったんだけど・・・・・・・・ 太ってるから嫌われるんかなあ? 一軒家、買う契約したばっかなのによォー・・・ 」 男は、12回目のお見合いの帰りだった。 PR |
プロフィール
HN:
村上かつみ
HP:
性別:
男性
職業:
イラストレーター
趣味:
酒
自己紹介:
酒ばっか飲んであまり
仕事しないイラストレ ーターなので、気が引 けています。 アイルランドへパブ百 軒めぐりの旅に出かけ たり、リスボンで、赤 ワインに抱かれエクス タシーに達したり、ブ ータンで稗・粟焼酎を 飲んで、大漁節を踊っ たり。と・・・ いつも、酒飲む口実を 考えながら暮らしてい る。さて、0,5ミリ のサインペン切れたの で、街へでるか!
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