それでも飲まずにいられない
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あちこちの店で、酔い潰れては、老妻に迎えに来てもらう八十六才の老人がいる。
先頃、道のまん中で、酔い潰れて、街は大騒ぎになったそうだ。 男は、警察署長だった。今、その面影は、まったくない。 酔った足取りで、署長が入ってきた。 何軒目なのか、かなり身体がくずれていた。 「 オイ! 酒くれ、酒! ウイッ・・・ 」 「 だいじょうぶですか? かなり酔ってるし、もうやめたら? 」 「 うるせぇー、 一杯だけ、一杯! 」 「 ほんとに、一杯だけですからねっ! 」 盃に口を付けるのだが、もう飲み込む力はない。 「 寿司、喰いてえなぁ、寿司 ウイッ 」 「 うちは、居酒屋だよ、居酒屋! 」 「 マグロあるだろっ? マグロ、ウイッ! 」 「 赤身ならあるけど、すし飯ないよっ 」 「 それでいいっ! それ、 くれっ! 」 しかたなく、親方は、握り寿司を作りはじめた。 「 ここは、 居酒屋だっ て言うのに・・・・・・ 」 大きめの、にぎり寿司がでてきた。 署長は、飯つぶを、ボロボロこぼしながら、うれしそうに食べていた。 「 おいしいかい? 」 「 うん、 うまいよ・・・・・ 」 署長の眼がうるんでいた。 ガラッ!・・・・・犯罪者を子に持つ母のように、目を伏せ、老妻が迎えにきた。 PR |
プロフィール
HN:
村上かつみ
HP:
性別:
男性
職業:
イラストレーター
趣味:
酒
自己紹介:
酒ばっか飲んであまり
仕事しないイラストレ ーターなので、気が引 けています。 アイルランドへパブ百 軒めぐりの旅に出かけ たり、リスボンで、赤 ワインに抱かれエクス タシーに達したり、ブ ータンで稗・粟焼酎を 飲んで、大漁節を踊っ たり。と・・・ いつも、酒飲む口実を 考えながら暮らしてい る。さて、0,5ミリ のサインペン切れたの で、街へでるか!
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