それでも飲まずにいられない
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「 ゴジラ 」を肴に、酒を飲む男がいる。
今は、蒲団屋を営んでいるのだが、かつて、東宝撮影所で、 大道具の仕事をしていた。 その時、「ゴジラ」誕生の歴史に、立ち会っている。 酔いが高まってくると、きまって「ゴジラ」の話になる。 「ゴジラ」という、奇想天外なキャラクターを生み出す現場の作業は、 苦闘そのものだったらしく、スタッフの話になると、涙ぐんでいた。 15歳の春、東京の洋服屋での丁稚奉公が始まった。 男は、その積み上げた技術を武器に、大道具の世界へ転身した。 男の目には、映画の世界は「夢」そのものであった。 夢を見た男には、「ゴジラ」は唯一の青春だった。 涙で、酒を揺らしながら語る男を見ていると、ある時代が膨らんできた。 男は、鼻っ柱を指で拭きながら、白波のお湯割りを飲み干した。 立ち去る男の後ろ姿が、ふっと、「 ゴジラ 」に、見えた。 PR |
プロフィール
HN:
村上かつみ
HP:
性別:
男性
職業:
イラストレーター
趣味:
酒
自己紹介:
酒ばっか飲んであまり
仕事しないイラストレ ーターなので、気が引 けています。 アイルランドへパブ百 軒めぐりの旅に出かけ たり、リスボンで、赤 ワインに抱かれエクス タシーに達したり、ブ ータンで稗・粟焼酎を 飲んで、大漁節を踊っ たり。と・・・ いつも、酒飲む口実を 考えながら暮らしてい る。さて、0,5ミリ のサインペン切れたの で、街へでるか!
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