それでも飲まずにいられない
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居酒屋で、アルバイトの娘達に、徹底的に嫌われているサラリーマンがいる。
ある自動車会社の研究室に勤務する、40を前にした、独身男だ。 娘達に、ちょっかい出すのだが、誰にも相手されることはなかった。 男は、高級住宅地に、緑豊かな庭を持つ大きな家で母親と二人、住んでいた。 庭には、柚子や金柑、柿、ミカンなど、季節の果実が実っていると、自慢していた。 大学は、有名私大の工学部卒だと、胸をはる。 乗っている車は、もちろん自社の高級車、それもニューモデルだと、鍵をちらつかせる。 げんなりした顔で、アルバイト娘が小鉢を持って通りすぎた。 夏休み、ヨーロッパ旅行してきたと、現地で買ったケリーバックを見せ付ける。 「 ボク、年収、結構あるんだよっ! 」 と、胸ポケットから給与明細書を取り出した。 男の自慢話からは、女の臭いがしてこない。 「 ・・・ちゃん、今度、飲みに行こうよ! 」 「 ・・・・ちゃん、ボクの高級車でドライブしようよ!・・・・・・ちゃん、今度、今度・・・・・・ 」 振り向く娘は、誰もいなかった。 男は、毎年、新宿の酒場で、元旦を迎えるそうだ。 今年の大晦日、きっと、男は、身なりを整えて、電車に乗りこむのだろう。 PR |
プロフィール
HN:
村上かつみ
HP:
性別:
男性
職業:
イラストレーター
趣味:
酒
自己紹介:
酒ばっか飲んであまり
仕事しないイラストレ ーターなので、気が引 けています。 アイルランドへパブ百 軒めぐりの旅に出かけ たり、リスボンで、赤 ワインに抱かれエクス タシーに達したり、ブ ータンで稗・粟焼酎を 飲んで、大漁節を踊っ たり。と・・・ いつも、酒飲む口実を 考えながら暮らしてい る。さて、0,5ミリ のサインペン切れたの で、街へでるか!
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